高学歴大学と高学歴進学高校と低学歴教師のお話
この記事はネット上やマスコミやテレビで取りあげられている高学歴大学の種類に「変だな」と違和感を感じていたので、何気なく思っていたことを素直に書いてみたものに過ぎません。特に読まれたい記事だとも思っていないので、暇潰し程度に読み捨ててください。ちなみに、高学歴大学と人生で得をする大学とはまったく違うと思います。
日本で高学歴大学というのは以下の10校しかないと思います。
旧帝国大系7大学+東工大+一橋大+神戸大⇒合計10校(その他・国立医学部)
★高学歴大学
SSS東京大学理科Ⅲ類(医学部)
SSS東京大学文科Ⅰ類(法学部)
SS 東京大学その他
Ss 京都大学
S 東京工業大学
S 一橋大学
S 北海道大学
S 東北大学
S 名古屋大学
S 大阪大学
S 九州大学
S 神戸大学
SS 国立医学部
僕は、慶応と早稲田は高学歴大学には該当しないと思います。(慶応医は別です)。
これらの私立は、内部進学者や、受験科目数が少ないので5教科の勉強が苦しくて3教科に逃げた人・又は金銭的に余裕がある恵まれた家庭の子供が行くところというイメージしかありません。もしくは高学歴大学10校の滑り止め大学。(でも高学歴大学に何校か存在する教育学部よりは良いイメージがあります。)
慶応と早稲田は、魅力を感じる大学ですが高学歴大学と呼ぶ対象ではないと思います。上下層の幅があまりにも広すぎるのも推薦入試がよく実体がわからないのも、一般に高学歴と呼ばれていることへの違和感を感じる理由としてあります。見かけの偏差値と受験に必要な総合的学習量も違います。
「ビリギャルが1年で偏差値40上げて慶応合格」とかいう本が売れていますが、ビリギャルは1年で慶応に合格できても、1年で高学歴10大学には合格できません。
人によっては、
1位 東京大学
2位 京都大学
3位 慶応大学
4位 早稲田大学
という人もいるかもしれません。これはこれで正しい面もあるとは思います。
経済的余裕があれば、少ない努力で世間的評価の高い慶応大学を目指すのが努力対成果の効率が最高かなと現在ではちょっと思っています。慶応や早稲田は、難易度が高いとはとても思えません。東大模試でも受けてみると実感できますが、科目数負担も大きく難易度も高く、競争相手の得点力も他の模擬試験と比較して別格に高いです。
それでも、慶応と早稲田は、とても優れた大学だと思います。現実的に考えても、高学歴10大学よりも人生を楽しく過ごせそうです。就職でも、慶応・早稲田の方が旧帝大グループや東工大・一橋大より妙な色眼鏡で見られにくく、変に頭がいいと嫉妬されることもなくイジラレルこともなくどんな分野の就職にも幅広く適応できそうですし、会社での出世にも卒業生絶対数が多いので非常に有利だろうと思います。
穴場だと思う大学
防衛医科大学(貧しい家庭からでも医者になりえる)
★高学歴進学高校
現状では
1位 灘高
2位 開成高校
3位 筑波大付属駒場高校
というイメージが個人的にはあります。
この下にうじゃうじゃ高学歴進学校があり、首都圏には特に多いですね。
ちなみに東大理Ⅲ合格者2013年(前期100名)をコピーしてみました。
27名 灘高校
8名 開成高校
7名 筑波大付属駒場高校
4名 桜蔭高校・ラサール高校
3名 渋幕・筑付・海城・巣鴨
2名 麻布・桐蔭中等・洛南・広島学院
1名 国立・雙葉・駒東・田園調布雙葉・聖光・栄光・逗子開成・フェリス
片山学園・駿台甲府・佐久長聖・岐阜・加藤学園暁秀・岡崎・南山・神戸女学院
東大寺・鳥取西・岡山朝日・岡山白陵・ノートルダム清心・徳島文理・愛光・筑紫
付設・長崎西・青雲・熊本
★高学歴大学や高学歴進学高校のプラス面
個人的に、社会人としてプラス面かなと思うのは、よく「誰々さん(他の社員)て出世早くていいよねえ、頭いいもんね」とか話題にするのが好きな面倒くさい人が結構世の中にいるのですが、興味なくスルーして過ごせることだと思います。優秀な人はたくさんいますが、『他人の頭の中身に湿り気の強いコンプレックスがなくて済む』というのは非常にプラス面だと思います。僕は、出身大学や出身高校の話は職場でもプライベートでもまったくしません。面倒臭い。
ところで、学歴と仕事の優秀さが直結するとは思いません。学歴は成績の良さを一定に保証し、あとは記憶力は良い人が多めには感じます。デスクワーク等への適応能力・ある種の我慢力も自然と高くなっているとは思います。ただ、高卒や中卒の人とも仕事をしたことがありますが、学校の勉強が嫌いだっただけで、仕事については必要性と好奇心で勉強していて優秀な人はいくらでもいることは事実です。
(国公立医学部進学率ランキングベスト20)
中高一貫校圧勝! 医学部に強い高校ランキング20 | プレジデントオンライン | PRESIDENT Online
★高学歴進学高校で教師について思った事
なんていうのでしょうか、生徒は自覚しているのですが、教師は自分たちより低学歴な存在だとはっきり分かっています。そして、生徒の親も医者・巨大企業社員・上級公務員・弁護士・大学教授などが多いので、親までが教師よりも高学歴です。僕の家庭では、現在約70歳の母親や姉などもどっかの旧帝大卒なので教師より高学歴です。
高校に進学してから、教師の質に違和感を感じたのですが、そのときの疑問が、「ああ、そうか、高校教師って授業がいまいちな人多いけど低学歴大卒なんだ」と大変失礼なことを思ったきっかけになりました。
「旧帝大卒以上で高校教師になる人って珍しいもんな、旧帝大レベル以上の受験勉強をこなした経験があって教師になる人って少ないんだ」
「高校教師だと、<教師よりも高学歴な大学に進学する生徒を相手にする>高学歴進学校としての授業はきちんと展開できないのかも…」という印象を持ちました。(灘・開成・筑駒あたりは先生の質がハッキリ違うんじゃないかな、どうなんだろう…)
上記の文章と矛盾している感じですが、実際は本当に教師の学歴はどうでもいいのです。東大卒の高校教師がいたとしても必ず良い授業をするとも限らないでしょうし。教師に思うことは、授業なんて1科目専門で毎年ほぼ同じことを繰り返してるだけなんだから、きちんと授業精度を上げていってくれ、それくらいの義務感はしっかりと持っていてくれということです。
★その他のどうでもいい雑記
この記事で無視したコメントに神戸大攻撃が多かったので補足しますが、国立では横浜国立と筑波とお茶の水などが優秀だと思いますが旧帝大より下で、神戸大のみ北大や東北大や九州大辺りと学部間の差はあるかも知れませんが近いレベルだと思っています。なので旧帝大レベル大学だと思う。自分は神戸大学に無関係ですし、特に神戸大学を押してる訳でもありませんが事実だと思うので高学歴大学だと思います。
余計な補足が済んだので、記事に戻りますが、僕の高校は神戸大を除いた高学歴大学9校のどれかにずっと進学率1位の高校です。(灘とも開成とも筑駒とも無関係です、国立医学部か高学歴大学〔東大が頂点〕以外は劣等生という感覚の高校。つまり、当時は、早稲田や慶応は馬鹿が行く大学だと思っていました。)
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この記事はまもなく終わりますが、「大学に行ったら楽しいからそれまでの勉強は我慢だ、我慢力を鍛えるのが勉強だ」という人がいたけど、大学受験失敗して数か月後に脳の病気で死んだ同級生がいました。僕は彼の病死を聞いて「今を押し殺してまで我慢すべきじゃないな」と本気で思いました。(でも大学は、大変な理系と違って気楽な経済学部だったので、充実して楽しく遊べました、だから大学は良かった)。
最後に僕が感じていたことを書き残します。
僕は、現在の高校教育の目指す到達地点が、数学者や研究者や大学教授や官僚といった職業に特化して向かっているように感じて、高校教育が無駄に高度すぎると感じていました。そっちに興味がない生徒に「頑張ろう」と思わせるパワーが科目に無いと思います。まさに「大学に入るためだけの勉強」。教養として必要だと言う意見も分かるけど、教養ある人ってそんなに立派な人生送っているのか疑問。カリキュラムが大幅に変更したら、高校の勉強も楽しくなるかもしれません。
こんな学問はないですが、僕個人は「家計運営学」とか「収入確保学」とか「人間関係学」・「異性交際学」・「犯罪対処学」・「不幸対処学」とかの授業とかを受けたかったと思います。高等教育では、人生で、生きて行く上で役立ちそうなことを学びたかった。基礎学問は中学レベルで充分だと個人的には思います。まあ、教育で何を学ばせるかの選択は難しいのだと思います。高学歴ニートという言葉もあるようですが、高学歴は幸せを約束してくれはしない。積み重ねた努力が人生で報われない努力だったとしたら切ない。
―終了―
灘校生の方のネット記事・「へえ~」と読みました。参考に。
ああ灘高、日本で一番勉強ができた子達の「その後」・・甲子園球児が大学で野球サークルに入る態 墨染
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